指数関数と対数関数
“指数はかけ算の世界、対数はそれを足し算の世界に巻き戻します。”
数式
y = aˣ ⇔ x = logₐ y読み方: aをx回かけ合わせるとyになる。逆に、aを何回かけるとyに届くかを表すのが対数x
- a
- — 底——1でない正の数(繰り返しかけられる数)
- aˣ
- — aをx乗したもの(指数)
- logₐ y
- — aを何回かけるとyになるか(対数)
きっかけ
指数と対数は鏡に映した関係です——片方は「何回かけた?」と尋ね、もう片方はその答えを返します。
やさしく言うと
aˣはaを自分自身でx回かけ合わせたもの。logₐ yは逆に「aを何回かけるとyに届くか」を尋ねます。指数と対数は互いを打ち消し合います。
直感
指数はかけ算によって上へ爆発的に広がり、対数はその爆発を巻き戻し、桁数を数えるようにゆっくり成長します。かけ算の世界(指数)と足し算の世界(対数)をつなぐ翻訳者だと考えてください。
どう作られるか
a>1のとき、指数関数y=aˣはxが増えるほど急上昇します。対数はその逆関数で、同じグラフをy=xで折り返したものです。だからlogₐ(aˣ)=xとa^(logₐ y)=yは打ち消し合うのです。
例
2³=8なので、これを逆にたどるとlog₂ 8 = 3。「2を3回かけると8になる」を対数として読むと「8の底2の対数は3」となります。
よくある誤解
log(x+y)はlog x + log yではありません。対数が足し算に変えるのはかけ算です——log(xy)=log x + log y。ここを混同すると対数の計算はすべて崩れます。
どこで使うか
音のデシベル、地震のマグニチュード、酸性度のpH、複利、細菌の増殖——「倍率で増える」ものはすべて指数と対数の言葉で語られます。
どこから来たか
ネイピアは1600年代に「かけ算を足し算に変えて計算を減らす」ために対数を発明しました。電卓のない時代、対数表は文字通り天文学者の労働寿命を延ばしました。
前提概念
確認問題
log₂ 8はいくつですか?
- 1
- 2
- 3✓
- 8
練習
log₂ 16を求めなさい。
答え: 4
- 2を何回かけると16になるか?
- 2⁴ = 16なので、log₂ 16 = 4
ポイント: 対数は指数を尋ね返すものです。
log₁₀ 1000を求めなさい。
答え: 3
- 10を何回かけると1000になるか?
- 10³ = 1000なので、log₁₀ 1000 = 3
ポイント: 底10の対数は実質「桁数」を表す感覚です。
方程式3ˣ = 81を解きなさい。
答え: 4
- 81を3のべき乗で表す:81 = 3⁴
- 底が同じなのでx = 4
ポイント: 指数方程式は底をそろえて指数を比較します。
logₐ 1 = 0になる理由を一行で説明しなさい。
答え: undefined
- 「aを何回かけると1になるか」を尋ねている
- a⁰ = 1(0回かける → 1)
- だからlogₐ 1 = 0
ポイント: どんな底でも、1の対数は常に0です。